甲佐町へようこそ!樹木でおもてなしをする植木屋さん
城南町から甲佐町への入り口にあたる田口(たぐち)。
昔から植木業が盛んな地域にあります。道路を車で走っていると大きなガラスが特徴的な建物が突然目に飛び込んで来ます。一見、お洒落なカフェかと見間違うような「granks(グランクス)」の店舗。令和元年の5月に庭のトータルショップとしてOPENされました。店舗が建つ広大な敷地には樹木の展示販売場やガーデンショップが併設されています。
アプローチを通り建物へ近づくと、壁に書かれている「greenがあれば人生はもっと豊かになる」の言葉が見えてきます。あたたかい言葉だなと感じつつ、ただの植木屋さんではない雰囲気に、今日はどんなお話を伺えるのかワクワクしながらお店のドアを開けました。
木の温もりが感じられる店内には大きな窓があって、広い自社園場を眺めることができます。観葉植物の鉢植えや多肉植物の寄せ植えが展示販売されていたり、カウンター脇にもかわいい植物たちが並んでいました。天井も高く、ウッドデッキにいるみたいな雰囲気の店内でゆっくり植物を眺めたりお庭の相談をしたり、心地よく時間が過ごせそうです。
昭和30年、お祖父様の代から伐採した後の山林に植えるための、苗の生産から始まった「井本農園」。その後園芸資材などを取り扱う「井本緑化資材」に変わったのはお父様の代なのだそうです。現社長が入社されたのは21歳の時で、「学生時代の自分はどうしようもない奴だったんだよ」と笑う井本社長。お話を伺うと分かるのですが、何よりも植木と会社を大切にされている様子で、どうしようもない奴だった雰囲気は全く感じられませんでした(笑)。
店内に飾られている「感謝」の文字。「greenとthanksでgranks(グランクス)なんですよ。」とスタッフの女性に伺いました。彼女はお庭の設計デザインのお仕事をされているようで、入社2年目なのだそう。「すごくアットホームな会社です」と、にこやかに答えてくださいました。きっと、スタッフさんに対しても緑に対しても感謝の気持ちで接していらっしゃるので、このgranksの柔らかく温かい雰囲気があるのだなと思います。
お話を伺うにつれ、井本社長の光る手腕が垣間見える場面もありました。ここgranksのショップにはインスタグラムのアカウントが数種類あります。何故か尋ねると、「各スタッフにアカウントを持たせてるんだよ。単純に目に触れる回数を増やせることと、同じ物の見方にも、スタッフによって捉え方、感じ方に違いがあるのが面白い。」という事でした。
なるほど!確かに、それぞれのアカウントに個性が感じられて、色んな角度から切り取ったgranksを見ることができます。まだフォローされていない方はぜひ、要チェックです!!
井本社長は自ら何をするにも全力で、面白いことに次々とチャレンジされている様は、ただならぬ植木屋さんの雰囲気です。
チャレンジを続けるgranks
granksでは、多肉植物の寄せ植えや鉢植え体験等のワークショップも月イチ程度で開催されているとの事です。過去にはクリスマスリース作りや、珍しいところでクワガタ採りも行ったとのこと!「granksの展示場にある木にネットを張って、その中でクワガタ取りをやったんですよ。これが意外にも好評でした」。植木屋さんならではの遊びの提供ですね、すごく楽しそう!「体験イベントを通して園芸と関わりを持って欲しいと思っています、定期的にできるようになれたら良いな」。これからのワークショップ情報にも注目ですね♪
道路を挟んだ向かい側に、焼きいも屋さんののぼり旗を見つけました。
「あっちは井本緑化資材の会社の敷地で、うちの両親が焼きいもを販売しています」。
この「焼きいも」、販売期間中の毎週木曜日、朝から先着20名様に無料プレゼントをするのだそうです。なんて太っ腹!!他にもワークショップの日にはキッチンカーを呼んだり、マルシェも開催されるのだそうです。
熊本県最大級、植木の展示場
店舗裏にある展示スペースでは沢山の樹木が植えられていて、実物を見ながら庭のイメージを想像する事ができます。広い敷地を持つgranksだからこそできる魅せ方ですね。
実は上に上げている写真たち、granks様より提供して頂きました。
「来る時期が悪いもん、今の時期植木の種類が少ないんだけど春になったら沢山増えるから」。
と、取材に伺った時期が冬だったのでタイミングが悪かったですね・・春になったらまた出直します(笑)。
それでもたくさんの植物があって、まるで林の中を歩いているような、森林浴をしている気分になれる展示スペースでした。
お庭に白いブランコもありました。樹木に囲まれてのんびりお庭を眺めていたい、想像するだけで幸せになれますね。
エクステリア、造園工事も承ります
樹木の販売だけではなく家づくりの大切な要素でもある、テラスやウッドデッキ、門まわり等のエクステリアの提案もされています。
「ただエクステリアの工事しますってだけじゃなくて、緑を取り入れたコーディネートでの提案をしたいんです。ただタイルや石を敷いただけじゃつまらんたい?」。と植木屋さんならではの家づくり、庭づくりを提案されているようで、その様子はgranksのWebページやインスタグラムでも紹介されていますので是非チェックしてみてください。
ホームページはこちらhttp://granks.jp/
ここでお得な耳より情報をお伝えいたします。granksではメンバーズカードが発行されていて3種類のカードによってサービスは違いますが、ショップでのお買い物に割引ができたり、granksのサービスに使える回数券が貰えるのだそうです!お誕生月には苗のプレゼントが貰えたり、イベント情報やお得な情報なども優先的に案内されるそうなので、ぜひご入会をおすすめします!
最後に、甲佐町との関わりについて伺いました。
「この場所は甲佐町の境目で市内からの入り口です。甲佐町の第一印象となる場所だから、“甲佐の顔“となれる様に、と思っています。来てくれた方に対して自分たちは樹木を通して“おもてなし”をしたいし、ここから甲佐町の中に入って楽しんでもらいたい。これは、甲佐の中心部から離れているからこそできる“まちづくり”かなと思ってます」。
「昔から植木業が盛んな地域を活かして、甲佐町ならではの植木市とかできたらいいなぁ」。と目を輝かせて語る井本社長、次はどんな事にチャレンジされるのでしょうか?その時はまた取材させて頂きたいと思います!楽しみにしています♪