色とりどりの花が似合うビビッドな空間づくり
本日は生花の販売や花束・ブライダルブーケの制作・販売をされている「More Flower+」を訪問いたしました。熊本市内方面からであれば、国道443号線を甲佐小学校前の交差点で左折。県道220号線へ入り、最初の丁字路を左折してすぐに見える建物が店舗兼教室。古民家に映えるビビッドな赤い扉が目印です!
軒先には鉢植えの季節の植物が並べられています。ミモザアカシアがかわいらしい花をつけていました。
かつては土間として使われていた入ってすぐのスペースに生花や卓上用の観葉植物などが並べられています。ドライフラワーの鮮やかな色も相まってとても素敵な雰囲気です。
花持ちのこともあるため、生花は基本的に事前に注文を受けてからの仕入れとなります。結婚式用のブーケを自分で作りたいというお客様へのアドバイスもできます。
ワークショップを行う広間。元々は普通の民家を自分たちでリフォームしたそうで、今もまだいろいろと手を入れている最中だそうです。床は畳張りだったそうですが、畳を外した床板の風合いがよかったため、そのまま利用しているとのこと。ワークショップは1回およそ2時間。材料込みの値段なので追加の手出しは不要です。自分たちで生産している花材を利用してコストを抑えられるため、ワークショップに来られたお客様がお花の量を見てビックリされるそうです。ワークショップは開催時期ごとにテーマを決め、訪れるたびに違う楽しみを発見できます。
県内外のイベントにも積極的に出店
フラワーアレンジメントの講師をされている村上さん。実家が生け花用の花木の生産を生業とされていて、ミモザやユーカリと紫陽花などに囲まれて育ったそうです。子どもの頃から花に対する関心が深く、国家資格である装飾技能士1級の資格を取得し、自然とアレンジメントの分野へ携わるように。
今はお店の経営や教室の開催、さらに週末のイベントへ出店と大忙し!さまざまな花が出揃う春と秋は特に週末のベントが多く、毎週末お出かけされるほど多忙な日々を送られています。土日は現地に入っているため、金曜日から準備にとりかかかり、山口や広島、大阪まで足を運ぶこともあるそうです。販売するお花は事前に準備していきますが、かえってかさばるものは生花で運び会場で作り上げることもあるとか。会場では注目を集めるライブパフォーマンスとなり、購入してくださるお客様も多いそうです。
花やグリーンを美しく束ねた「スワッグ」。スワッグは最近ドライフラワーにしたものも人気があり、生花とドライフラワーを半々で準備するそうです。「生花のスワッグもそのままドライフラワーとして飾っていただけるよう、色合いや組み合わせを工夫しています」と、村上さん。
スワッグやリース、ドライフラワーが所狭しと吊り下げられた店内。色鮮やかな花々がアンティーク感あふれるお部屋と調和し、とても絵になる空間を創り出しています。
箪笥の引き出しを利用した多肉植物のディスプレイ。こちらも購入が可能です。
人の高さほどある大きなサボテン。針はすべて抜いてあるので安全です。
庭先にはワークショップで使用するユーカリが栽培されています。ユーカリは意外と種類があって、コアラのエサとなるようなとがった葉もあれば、ハートのようなかわいらしい丸い葉もあります。ほかにもユーカリやミモザの農園を持っておられるので、ゆくゆくは栽培する植物を増やして、受講生の皆さんが切るところから体験できるようにするのが夢とのこと。
教室を通じ甲佐町の魅力を伝えたい
いろいろな受講生と出会うワークショップでは、自分たちが逆に新たな価値観を得ることも多いという。「不思議なもので、かなり退色して枯れた質感が、最近おしゃれといわれていたりするんですよ。以前ならないと思っていた表現も、言われてみれば味があるなと感じたりして、自分たちにとっても刺激があります」と、村上さんは語る。花持ちが悪くなるので自分たちはあえてやらないことが、デザイン的にはすごく映えることもあるという。「花を長く持たせることより、その瞬間の美を大事にしているんだな」と、ワークショップを通じて感銘を受けることも多いようです。
最後に、これから「More Flower+」をどうしていきたいかお聞きしました。「せっかく遠いところから来てもらうのだから、栽培する花の種類を増やしたりして花材を手摘みで集められるような体験できる付加価値を増やしたいですね。ハーブなどを栽培し、摘んだ分だけ買って帰れるような農園もつくりたいです」と、遠山さん。村上さんはワークショップを通じ、甲佐町の遊び場をもっと知ってもらえるお手伝いがしたいとのこと。「教室のあとで何か食べて帰りたいという受講生さんにオススメのお店を紹介したりして、甲佐で一日中遊べるような流れを作りたい。食や体験を通して甲佐の魅力をたくさん知ってもらえると嬉しいです」。
ワークショップは「More Flower+」のInstagramやfacebookで告知されていますので、ぜひ気軽に遊びに行ってみてください!