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「NIPPONIA美濃 商家町」・「River Port Park美濃加茂」視察訪問レポ

活動報告

美濃和紙と共にある商家町

岐阜県美濃市にある「NIPPONIA美濃 商家町」へお邪魔して参りました。

 

美濃焼きで有名な美濃市ですが、同時に美濃和紙の伝統文化も古くからある町で、こちらの宿泊施設には客室に和紙がふんだんに使われていると聞いていました。(以前活動報告でアップしたNIPPONIAサミットでも、とても魅力的な発表をされていて訪れるのが楽しみでした)

 

古い町並みを歩くと宿の看板が見え、この先にどんな空間が広がっているのかとワクワクします。

いざ門をくぐると長い通り土間。天井は高く、壁には漆喰が塗られ古い木の柱や鉄枠の扉が凛とした佇まいです。

正面に見えていた建物の中には和紙の専門店「Washi-nary(ワシナリー)」。たくさんの種類の和紙をワイナリーのように見て触って体感してほしいと名付けられたそうです。確かに、和紙職人さんの想いや世界観が伝わる空間に仕上がっていて、照明にあたる和紙の柔らかい風合いと影がとても居心地よく感じられました。

ショップの中で販売されていた靴下やタオルにも和紙が織り込まれているそうで、それは客室のアメニティーにもされているとの事で、様々なカタチに変化する和紙の可能性に驚きです。

 

アプローチを通ったらいよいよ、NIPPONIAの客室です。中に入ると壁一面に広がる大きな和紙のアートが目に飛び込んで来ました。これは、和紙職人の方がこの施設をイメージし、地元にある素材を使って漉いたものだそうで、力強く迫力のある作品です。

宿の運営をされている平山さんに部屋にまつわるストーリーや工事の時の様子などを伺いながら、案内して頂いた客室は部屋ごとに趣が違っているものの「変えすぎず、残すところは残す」の言葉の通り、見事に再生された美濃ならではのNIPPONIAがそこにありました。部屋の中にある茶室、欄間や障子の戸の素晴らしい意匠や、蔵を作り変えられた客室など、ここの家主はどれほどの財を持った方だったのだろうかと思いを巡らせながら他の客室へと進みます。

NIPPONIA美濃 商家町」では、壁や椅子の素材など客室の至る所に美濃和紙がふんだんに使われており、伝えたい美濃の文化はこの建物なのだという想いや「和紙と共に発展してきた商家町(伝統)100年先にも繋いでいく」という覚悟がビシビシと伝わってくる空間でした。また、今回は時間の都合上、周ることができなかった周辺も、伝建地区が広がっていて、伝統和紙の工芸店や、実際に職人が使う道具を使っての和紙漉き体験ができる施設など、観光マップには様々な商店施設が載っていました。

 

この施設はオープンしてまだ3ヶ月との事で、これまで大変だった事、模索しながらも少しずつ前に進んでこられた事、たくさんの貴重な話を伺うことができ大変参考になりました。忙しい中ご対応くださったNIPPONIA美濃 商家町の皆様、有難うございました。

 

視察の後半は美濃加茂の「リバーポートパーク」へ

続いては美濃加茂市にあるリバーポートパークです。

 

市内を流れる木曽川を中心として、「人と人・川と街をつなぐ地球を遊べる街、美濃加茂を発信する公園」をコンセプトに、BBQやウォータースポーツを楽しめる公園となっていました。

 

施設内には、芝生広場やBBQができるデッキスペース、ブランコやハンモックで遊べるフォレストスペース、木曽川での遊びを提供するリバーアドベンチャーなど、ここに来れば美濃加茂のアウトドアが全て揃っているようでした。

地べたに書かれた案内サインに沿って進むと、デッキスペースが広がります。夏場はバーベキューが楽しめ、私たちが視察に行った12月からは鍋に代わったとの事でした。4時間レンタルできる小屋の中にはコタツがあり、予め予約していたポトフやクリームシチューの鍋セットが戴けます。追加具材やサイドメニューの注文は各テーブルに設置してあるタブレットで行うそうです。席を立たずに注文できるのはすごく親切なサービスですね!

 

夏場のシーズンは木曽川でSUPやボートを楽しめるそうです。ライセンスを持ったガイドさんが案内するコースは本気のプログラムから軽く楽しめるプランまであって、お子様連れのかたも安心です。

カフェスペースが入るメインデッキでは、ピザや飲み物がありました。天気のいい日には外のテーブルでも戴けるそうで、川を眺めながらの食事はすごく気持ちが良さそうですね。

甲佐町でも来年度へ向けて井戸江キャンプ場の整備が進んでおり、施設全体の雰囲気やサービス面、滞在中の過ごし方など参考にできそうなコトがたくさんありました。ただのキャンプ場ではなくて、甲佐町の良いところを伝えてまた来ていただけるような、そんな施設が出来たら良いなと思います。