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サクサクジューシー! 甲佐町で生まれたソウルフード にらメンコ。(高田精肉店)

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地元への恩返しを込めた新店舗への想い

熊本県で最もニラの生産量が多い甲佐町。地元のニラをたっぷりと使ったご当地名物があるということで、甲佐町有安の高田精肉店を訪ねました。

高田精肉店の代表・高田裕三さん。もともとは甲佐町商店街に店を構えておられましたが、熊本地震での被災を契機に国道443号線沿いの現在の店舗に移転されたそうです。

広いイートインスペースが特徴的な店内。お肉屋さんには珍しいこの形態について、高田さんに質問しました。

「震災のとき、役場や商工会、あと振興局など、多くの方々にご支援をいただいたんですよ。被災して商売ができないときも、福岡のイベントを紹介しもらったりした。そこで今度お店を再建するときには、お世話になった方々のためにできることはないかなということで、イートインスペースの脇に甲佐町を紹介するパンフレットやイベントのチラシを置かせてもらって、できるだけ多くのお客様の目に留まるようにしたかったんです。熊本市内や遠方からここまで足を運んでくださる方々がここに寄って、こういうところがありますから寄ってみませんか?と、甲佐町の情報を発信できるコミュニケーションスペースに活用できればと思いました」。高田さんの言葉どおり、テーブル脇には最近のイベント情報を伝えるペーパーなどが置いてあります。セルフサービスですが、コーヒーやお茶は無料提供されているのもうれしいところ。

豚カツや唐揚げなど、揚げ物の種類も充実!「共働きのご家庭が多いため、パックの肉だと焼いたり揚げたりするのに手間がかかるというお声も多かったんです」と、高田さん。持って帰ってすぐ食べられるものなら家事のひと手間を省けるので、調理済みの揚げ物を販売されるようになったそうです。どの揚げ物もボリュームたっぷり!「これぐらいないとお客様は満足しないよね」と、ついつい肉の量を多くしちゃって(笑)と、高田さんは笑います。

改良に改良を重ねて生まれた「にらメンコ。」

ついに「にらメンコ。」とご対面!店内で食べるときは、片手でも持ちやすい袋に入れてもらえます。サクッとした食感のあとにジュワッとお口の中に広がる肉の旨みがたまりません!さらに、たっぷりと入ったニラが味のアクセントになっています。平べったくしてしまうと肉汁がすぐに出てしまうので、高田さんによると、肉に厚みを持たせて噛んだときに肉汁(旨み)が広がるようにしているとのこと。これは、何度も形や大きさを試行錯誤して得られた高田さんの研究の賜物です。

高田さん曰く、揚げたてのアツアツより、保温器で人肌より少し温かいくらいの「にらメンコ。」のほうが肉の旨みが落ち着いていて食べ頃なのだそう。

何もつけなくてもおいしい「にらメンコ。」ですが、さらに絶妙な味わいとなるのが「にらメンコ。のたれ」。揚げ物といえばソース派が圧倒的だと思いますが、「にらメンコ。」に関してはこの専用たれで食べるのが1番だと断言できます!だしの旨みの効いたマイルドなお酢が衣に絡み、さっぱりとした味わいに。

ソース、醤油、ケチャップ…。色々なたれとの相性を試してみて、お酢との相性が一番だったそうです。「最初は普通の三杯酢につけてみたけど、酢の味が勝って肉の旨みを消してしまうので今ひとつだった。そこで工場に直接専用のたれの製作を依頼し、少しずつ改良を重ねてできたのが現在の味です」。その絶妙なバランスはにらメンコ以外の料理にも使いたいという声が多く、今やボトルでの販売もされています。

2018年には熊本県商工会連合会が認定する「肥後もっこすのうまかもん」において金賞を受賞!「にらメンコ。」を食べに他県からお越しになるお客さんも多くなったそうです。

新商品も企画中!?新たな目標を訊く!

最近は「チーズを入れたら美味しそう!」とか「カレー味も作って!」といったご要望をいただくことも多いと語る高田さんに、今後の目標についてうかがいました。

「新商品の開発は、私たちも今まさに考えているところです。オリジナルの味を大切にしつつ、皆さんの期待にも応えていきたい。甲佐町の色を出す商品となるとハードルが高くはなりますが、地域に密着した甲佐町じゃないとできない商品が作れないかなと考えています」。

甲佐町が育てた「にらメンコ。」、未体験の方はぜひ一度お店に来て食べてみてください。

INFORMATION

高田精肉店さん

住所
〒861-4605 熊本県上益城郡甲佐町有安 MAPはこちら
TEL
096-234-0057
営業時間
10時00分~19時00分
休日
火曜日